卓納めをしたので、ちまちま書き進めていた今年の私的最高シナリオ選抜を上げます。敬称略です。KP部門は回した数が多い順、PL部門は通過順です。時間は私が回した/通過した時のボイセ換算です。
すべてが楽しい時間であったことを大前提に、自陣バフや重継続バフを抜きに、シナリオそのものに脳汁が出て白目を剥いて大の字に倒れたものを選びました。
今年もたくさん遊んでいただきありがとうございました!
KP部門
夢墜ち/ごちそうルールズ
ソロ固定・新規継続不問・5〜11時間
去年に引き続き不動の第一位。今年も野良含め5陣回しました。うちで通ってくれた方、本当にありがとうございます。
クトゥルフ神話TRPGを長く遊んでいる人は、どうか引退する前に夢墜ちのグランドフィナーレを体感してからにしてほしいと願ってしまうくらい、ソロシの傑作だと思っています。
2026年の卓はじめも夢墜ちのKPから幕開けです。嬉しい。通りたいけどKPさんが見つからないという方がいたら、私でよければいつでも回すのでディスコードからDMをください。お待ちしています。夢墜ちは“祈り”です(主観)。

贖罪の塔/櫻庭の庭
ソロ固定・継続探索者限定・6〜9時間
探索者とプレイヤーの思考・行動・選択によってシナリオの表情と分岐が千変万化する、継続探索者限定の高ロスソロシです。
とてつもない文章量の描写と情報が立て続けに飛んでくるので、情報精査や謎解きに苦手意識がある人には向かないかもしれない(と思う、主観です)けど、目を皿にして描写を読み、ひたすら情報を精査して、自分ひとり/探索者ひとりで行動を決定していく過程が好きな人にはたまらないと思います。
『あなたには知りたい事がある。』、このアオリにピッタリな継続探索者でぜひ。ただし高ロスです。

冒涜都市Z〜深碧の魔境〜/ディズム
3PL固定・新規継続不問・4〜5時間
何度回しても4〜5時間でこのボリュームの冒険ができることが信じられないくらい、タイパ最強のダイスゲームです。最初から最後までずっとダイスを振るのが楽しいまま、エンディングまでトップスピードで駆け抜けます。冒涜都市ってアトラクションかも。HOがちゃんと活かせて全員が活躍できるのも嬉しい。
7版のことが好きな人、7版のことをもっと好きになりたい人にこそ行ってほしいシナリオです。まごうことなき高難易度かつ高ロスのダイスゲームなので、全生還できたらとんでもない量の脳汁が出ます。ビシャビシャになって帰ってほしい!

ビル・タウィールの黄金/山田公園
ソロ固定・新規継続不問・5〜8時間
10月のゲムマ秋でこちらが収録されているシナリオ集を購入し、帰りの新幹線で読んで面白すぎて叫びかけたシナリオです。
舞台は現代のエジプト。クトゥルフ神話と古代オリエント史がとてつもない濃度で融合した、超骨太の公式ライクなソロシです。このいかつさと骨太っぷりでソロシなのがたまらん。かつ、新規でも継続でも行けて、なんと現代日本探索者(国籍不問)でも行ける! やばすぎ。こんなことがあっていいんですか。ありがとうございます。
来年のぶん回しソロシリストに入っています。いっぱい回しますのでよろしくお願いします。

PL部門
青の砂、銀の手/月刊かびや
人数不問・新規継続不問・4〜6時間
シナリオの懐がとても深く、どんな探索者でも受け入れてくれるドリームランドシナリオでした。
私の探索者は通過中ずっと「わからない」と言ってほろほろ泣きながら膝を抱えていましたが、たとえ何もわからなくても、探索者が旅をした時間そのものが泣きたくなるほど愛しく思えたことが心の底から嬉しかったです。

古儀とエルゴ/蜜蜂竣工
ソロ固定・キャラシ不要・2時間
ギミックが面白すぎて通過後にシナリオを読んで大はしゃぎしました。キャラシ不要かつ2〜3時間で通れるので、突発卓で誘いやすいのも嬉しい。
ラヴクラフトの『魔宴』をテーマにしたシナリオですが、原作のことを知らなくてもギミックと探索の面白さがカバーしてくれる(主観)し、知っていたらより濃密で贅沢な時間が味わえると思います。私は興奮のあまり絶叫しました。

PYX/月刊かびや
ソロ固定・ニャルラトホテプになるのが似合う探索者・10時間
私がクトゥルフ神話TRPGでやりたかったこと、知りたかったこと、手に入れたかったもの、見たかった景色、その“すべて”がPYXにありました。現場からは以上です。

はずむ海底/定規の黒板
ソロ固定・新規継続不問・2〜3時間
兎にも角にも「探索が超面白い!」、その一言に尽きます。
私は1周目をKPさんに回していただいて、探索者を代えて2〜4周目をKPレスで周回したくらい探索が面白くてヒリつきます。KPレスなら約1時間で周回できるタイパの良さもメチャクチャ嬉しい。でも気を抜いたら死にます。

焔い/moat
1〜2人(ソロ推奨)・新規継続不問・2時間
怖い。死ぬ。ホラゲーすぎる。
2chの古きよき洒落怖が好きな人がいたら絶対に行ってほしい。プレイヤー人数は1〜2名となっていますが、作者さんが注釈されていらっしゃる通りソロがメチャクチャ映えると思います。私もソロで通過して怖くて面白くて泣きました。

ひとりじゃワルツも踊れない/グッドルッキングガール
2人固定・新規推奨・6時間
エモくて萌え萌えなのに探索はしっかりクラシックで、RPをするのもダイスを振るのも楽しいバランスの良さが最高。
私の2PLの好きなところがぎゅっと詰まっていた高発狂シティシナリオでした。情報がとにかくわかりやすくて一切のストレスなく通れたのも嬉しい。じゃルツって、萌え〜〜〜〜〜〜

ポイントネモで何があったのか/RABBIT TORCH
人数不問・海上自衛隊員(2015)限定・2〜3時間
原作が好きならネモ何を通らなきゃ嘘です(主観)。私は興奮しすぎて通りながら泡を噴いて白目を剥き大の字に倒れました。
2025年に通った短時間シナリオのトップオブトップです。私の探索者は1時間半でロストして、PLだけ絶叫大興奮で帰ってきました。間違いなく最高の高ロスでした。
(利用規約に基づき商品ページURLの記載なし)
アルデバラン~地球沖65光年SOS!~/内山靖二郎
3〜4人・プレロールド探索者を使用・3〜4時間
コデックスに収録されている内山シです。プレロールド探索者を使って、サクッと3時間前後で回れるのが嬉しい。
舞台は西暦2221年。事件は地球から遠く離れた宇宙船「シュリュズベリイ」号の船内で起こります。私は近未来SFが大好きなのでこれだけでも垂涎ものだったのですが、「内山先生こんな展開も書けるの!?」と通過中にぶっ倒れました。
ホラーショウの捨て駒キャットルールが映えるのも最高。捨て駒キャットはいいぞ!

燃えゆく海馬/グッドルッキングガール
3人固定・新規継続不問・12時間
設計が完璧すぎる。何度でも言いたい。シナリオの設計が完璧すぎます。
リリースされた時からずっと通りたいと思って期待していたシナリオだったのですが、出てくる情報のすべてが面白く、展開も程よくスピーディーで中弛みがなく、探索者とPLがうまくシナリオの波に乗れるよう作られているところだけでもすごいのに、HOのバランスやNPCの配置も完璧で、期待をゆうに上回るとんでもない完成度の一切の狂いや矛盾なく精緻に組み上げられた模型のような3PLシナリオでした。燃え船、本当にすごすぎる。

ワンダラーズ・ステップ/Lucas works
人数不問・新規継続不問・4〜6時間
私がドリームランドを好きな理由をシナリオに代弁してもらえた気がして、とある描写を読んだ瞬間に通過中に号泣しました。
〈夢見〉の技能についても作者さんの再解釈でまさに『夢のよう』にわかりやすく解説していただけて、シナリオが面白いのはさることながら、今までぼんやりと感覚で理解していたことがはっきりと形になっていく過程も含めて本当に贅沢で充実した時間でした。
ドリームランドが好きな人や、ドリームランドのことをもっと好きになりたい人はワンダラーズ・ステップに行ってください、お願いします。

ラビュリントの北極星/蜜蜂竣工
ソロ固定・新規継続不問・6時間
探索者の人生のワンシーンが原作の世界で小説化されたような、重厚感のあるドリームランドシナリオでした。描写の一文一文がとにかく美しく、広大かつ雄大なドリームランドの世界を心ゆくまで満喫できて嬉しかったです。
『KPCが必要なシナリオだが、KPCと一緒に探索するシーンはない。ソロ探索シナリオである。』と注意事項に明記されている通りソロシナリオの構成ですが、私はうちよそで通って大泣きしました。

ウィルマゼア急行の一番長い運行記録/ごちそうルールズ
2〜3人・新規継続不問・9〜12時間
通過中に何度も「宴規シ最高!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」と叫びました。大ファンです。面白すぎる。ずっと行きたくて、本当に本当に読まずに取っておいてよかったと心の底から思いました。
宴規シが好きな人は絶対にプレイヤーで通ってほしい。回します。最初から最後まで舌を巻く一切の隙がないパーフェクトなシナリオ設計とギミックに、劇場版アニメ映画みたいなドラマティックさも盛り込まれていて、「これは配信卓が回るわ!」と納得しました。今まで通った宴規シの中でいちばん作画がアニメでした(主観)。大ファンです。

Abikyoukan waltZ/月刊かびや
人数不問・新規継続不問・1巻あたり2〜3時間
全36編(6巻構成)のショートキャンペーンシナリオです。私はひと月に1巻ずつプレイしていく月刊AZの形で、約半年かけて完走しました。贅沢な遊び方ができて本当に嬉しかったです。
ゆっくりと遊ばせていただいたおかげで、シナリオの舞台であるH県賽町に私の探索者が実際に生活しているような没入感がありました。賽町の住人のNPCもみんなキャラが濃くて魅力的で、RPをするのがとっても楽しい。でもウキウキのスキップで通った道を振り返ったら、道のすぐ脇がロストまっしぐらの崖になっていて「嘘……」と青ざめるハラハラ感もあって最高でした。
全巻をひとりの探索者で完走できたのも嬉しかったです。全巻完走者向けのエピローグが特大の祝福で、私は嬉しくて嬉しくて泣きました。今年の卓納めがAZ〜大の巻〜で感無量です。ありがとうございました!

以上!
今年の個人的な思い出としては、ウィルマゼア通過中にゲムマ秋で塔葬の国の書籍版を購入し、帰宅した翌日に夢墜ちを回すという宴規シ満喫月間ができたのもメチャクチャ楽しかったです。私は宴規さんの大ファンです。現地で買えなかった塔葬の国グッズ届くの超楽しみ。

今年もたくさん遊んでいただき本当にありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。よいお年を!

